文部科学大臣杯
  第38回全日本大学女子ソフトボール選手権大会結果


★女子第2日目(8月30日)
 E1
東京女子体育大学  :2000200:4  中村祐子・○水上佳奈子・中村祐子・神谷雪絵−中辻和嘉子
中京大学      :0000003:3  ●東 瑠璃−長窪麻乃
 試合時間:2時間10分 【三塁打】藤川紗矢香 【二塁打】酒井かおり(東)・古波美奈(東)
 戦評:東京女子体育大学は、初回先頭打者酒井の二塁打を足場に二つの敵失と一つの四球を利して五番宮下の安打で幸先よく2点を先取した。5回にも稲垣の安打、古波の二塁打、藤川の三塁打が連続して2点を追加した。一方の中京大学は序盤再三の好機を生かせず、完封直前の7回、雨中を利して5安打を集中し、1点差まで追い上げ、なお二死満塁の好機に痛烈な打球が右前に落ちたが、これを一塁で封殺され、惜しくも涙を飲んだ。健闘を讃えたい。(記録員 菅 行雄)

 C1
日本女子体育大学  :0102120:6  中村かおり・○斎藤 芳−粕谷香織
国士舘大学     :1010100:3  ●平野陽子・近江清香−茂戸藤泉
 試合時間:1時間59分 【三塁打】滝真由美(日)、朝生ゆかり(国) 【二塁打】斎藤 芳A・成田真澄(日)、朝生ゆかり・宮嶋あゆみA(国)
 戦評:3回まで点の取り合いとなった試合は、日本女子体育大学が打ち勝った。4回、日本女子体育大学は内海が左前安打で出塁し、前打席で三塁打の滝が送り、次打者の斎藤が二塁打を放って同点とした。七番有田も二塁打で一挙に逆転に成功した。その後も5回6回に追加点をあげ、二番手斎藤がよく投げ抜いた。一方、国士舘大学は1回朝生が安打で出塁し、1点を先取したものの、その後の好機も最少得点に抑えられて敗退した。(記録員 松岡 茂)

 D1
中国短期大学    :00000:0    ●田渕由美江・伊藤明日香−小野友里
福岡大学      :12403X:19    ○中村有佐−岩芙美子・牧野志麻子
 試合時間:1時間15分 【三塁打】小浦麻美(福)
 戦評:福岡大学のワンサイドゲームであった。福岡大学は1回裏、安打9本を集中、打者15人を送る猛攻で12点をあげた。その後も攻撃の手を緩めず、2回裏に4点、4回裏にも3点を加点し、大会規定により、5回コールドゲームとなった。一方、中国短期大学は福岡大学の中村投手に完全に抑え込まれ、一人の走者も出塁できなかった(中村投手の記録は参考記録)。(記録員 出羽忠三郎))

 E2
桜花学園大学    :0020000:2  ●石川 茜−岩室 愛
大阪国際大学    :000003X:3  ○松村 歩−中平裕子
 試合時間:1時間25分 【二塁打】上田 玲
 戦評:立ち上がりから両チームとも毎回走者は出るものの得点に結びつかない展開になった。2点の先行を許した大阪国際大学は6回裏二死無走者から四番上田の二塁打を足場に単打を4本連ねて3点をあげ、鮮やかな逆転勝利をおさめて準々決勝へ駒を進めた。対する桜花学園大学は、3回表2本の安打と重盗に相手内野陣の乱れに乗じ先制点をあげ、石川投手の頭脳的なピッチングにより選手権初勝利かに見えたが、大阪国際大学打線の粘りの前に涙を飲んだ惜しい試合であった。(記録員 石川治久)

 C2
常葉学園大学    :0000002:2  ●福田美樹子・石川加奈子−小澤安美
東京学芸大学    :022200X:6  ○池谷絢子・管原千賀子・池谷絢子−矢部寿佳・渡邊真智子・矢部寿佳
 試合時間:1時間33分 【三塁打】蛭田ゆかり
 戦評:2回、東京学芸大学は石原・池谷が安打で出塁、これが相手守備の乱れを誘って先取点をあげた。3回4回にも蛭田の三塁打などで各2点の追加点をあげるなど、好調な打線に支えられて快勝した。再三の好機をつぶしてきた常葉学園大学は、6回にも一死満塁と得点のチャンスを得たが、後続が連続三振で追い上げることができなかった。結局、7回に相手投手の乱れに乗じて2点を返すにとどまり、東京学芸大学が勝利した。(記録員 徳方俊江)

 D2
金沢大学      :00000:0    ●寺崎 愛−稲生玲子
淑徳大学      :3027X:12    ○後藤真理子・岡本知恵−関口直美
 試合時間:1時間8分 【三塁打】松村美穂(淑) 【二塁打】石川好光・屋須由香利(淑)
 戦評:淑徳大学は初回からバント攻撃を交えての4連打で3点をあげ、4回には長短合わせて4安打を集中して7点をもぎ取り、コールド勝ちを収めた。一方の金沢大学は、淑徳大学後藤投手に4回までに7個の三振を喫したり、一人の出塁もできずに力の差で敗れた。(記録員 西元百人)

 E3
東海女子大学    :2001000:3  ○竹澤苑美−中川 恵
愛媛女子短期大学  :0000002:2  ●髭佳奈子・石原麗緒・福田知香・川中博美−宮地沙耶・外山恵美・チノアナリシアメグミ
 試合時間:1時間40分 【三塁打】山田江利子(東)、川原 愛(愛) 【二塁打】竹澤苑美(東)
 戦評:東海女子大学は立ち上がり三連打で2点を先取し、4回にも三塁打の山田を代打名倉の中堅犠飛で還して1点を追加した。しかし、その後は愛媛女子短大の継投策にかわされた。一方、愛媛女子短大は反撃の糸口さえ見出せなかったが、最終回、走者を一塁に置いて川原の三塁打でまず1点、代打山口の左前安打で川原も生還しあと1点と迫ったが、反撃もここまでであと一歩及ばず惜敗した。(記録員 菅 行雄)

 C3
東海学園大学    :0001001:2  ●田中粧子・佐貫智子−祝田宏美・岩崎麻衣
日本体育大学    :012010X:4  ○後藤麻美・岡田伊代−小森由香
 試合時間:1時間29分 【二塁打】小嶋愛子・宮崎久美子(東)
 戦評:日本体育大学は2回に四球の青野を西村が犠打し、加藤のタイムリーヒットで先行した。さらに、3回には4単打で効率よく2得点、5回にも白井の単打で1点を追加した。一方、東海学園大学は二塁打が2本出たものの、3安打と打てず、2得点に止まった。日本体育大学の単打がうまく繋がってコツコツと得点し、効率の良い試合で勝利し、準々決勝へ進出した。(記録員 松岡 茂)

 D3
東京女子体育大学  :1002000:3  ○中村祐子−中辻和嘉子
日本女子体育大学  :0000000:0  ●斉藤 芳・中村かおり−粕谷香織
 試合時間:2時間8分 【二塁打】酒井かおりA・藤川妙矢香・中辻和嘉子(東)
 戦評:1回表、東京女子体育大学は、先頭打者酒井が初球、右中間を破る二塁打で出塁、二番打者の打球を捕手が処理後二塁悪送球で一挙生還し先制した。その後、試合は膠着状態になったが、迎えた4回、東京女子体育大学は二死満塁の好機に四番DP藤川が右翼越えに二塁打を放ち2者生還、試合を有利に進めた。この試合、東京女子体育大学の一番打者酒井は2本の二塁打を含む3安打とシャープな打撃が目についた。また、日本女子体育大学は、塁上を賑わしたが、東京女子体育大学の中村投手の前に決定打が奪えず、敗退した。(記録員 大草隆浩)

 C4
大阪国際大学    :0000121:4  ○松村 歩−中平裕子
福岡大学      :1000000:1  ●金谷さおり−岩芙美子
 試合時間:1時間48分 【二塁打】上田 玲・藤田 恵(大)、岩芙美子(福)
 戦評:1点をリードされた大阪国際大学は、5回一死から七番松岡がセンター前ヒットで出塁し、バントと内野安打で二死一・三塁のチャンスを作り、ここで一番宮野のライト前ヒットで同点に追いついた。(試合は6回表の大阪国際大学の攻撃中に雨が強くなり、降雨サスペンデットゲームとなって、続きは翌日に持ち込まれた。)大阪国際大学は、6回に一死満塁から七番松岡のレフト前ヒットで2点を勝ち越し、さらに7回にはダメを押した。一方、福岡大学は初回に一番今泉が初球を叩いてレフト前ヒットで出塁し、暴投とバントの一死三塁に、三番金谷の犠飛で1点を先制したが、2回以降は立ち直った松村投手に抑えられて得点できなかった。松村投手は福岡大学打線から10個の三振を奪う好投だった。(記録員 升井英治)

 E4
東京学芸大学    :0000100:1  ●池谷絢子−矢部寿佳
淑徳大学      :000012X:3  ○秋元理紗−関口直美
 試合時間:1時間27分 【三塁打】関口直美(淑) 【二塁打】秋元理紗(淑)
 戦評:双方とも好ゲームを展開していたが、5回表二死一塁、東京学芸大学の攻撃中に激しい降雨となり、翌日にサスペンデットとなった。再開直後、一番矢部は内野安打で出塁し、続く森川の中前適時打で東京学芸大学が先行した。しかし、その裏に淑徳大学は一死二塁から内野ゴロの処理の間に代走曽宮の好走塁で同点に追いついた。さらに、6回裏には関口の三塁打と守備の乱れに乗じて2点を勝ち越し、淑徳大学が準決勝へ進出した。(記録員 米沢清二)

 D4
東海女子大学    :01000000:1 ●竹澤苑美−中川 恵
日本体育大学    :01000001X:2 ○五島麻美−小森由香
 試合時間:1時間33分 【二塁打】小森由香(日)
 戦評:単打と失策で1点をリードされた日本体育大学は、直後の2回裏、小森の二塁打を足がかりに青野の犠飛ですかさず同点とした。その後は竹澤・五島両投手が互いに譲らずタイブレーカーに突入した。先攻の東海女子大学が送りバントを失敗して走者を送れなかったのに対し、日本体育大学は敬遠策と野選で満塁にすると、一番鈴木が鮮やかなセンターオーバーのヒットを放って熱戦にピリオドを打った。※この試合は5回表先頭打者打撃完了時点で雨脚が強くなり、サスペンデットとなった。(記録員 本田道夫)



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