一部・二部入れ替え戦
愛知教育大学(5位) 8−2 中京学院大学(2位)
※愛知教育大学一部残留、中京学院大学二部残留
中京女子大学(6位) 4−6 日本福祉大学(1位)
※中京女子大学二部降格、日本福祉大学一部昇格
個人表彰
最優秀選手賞 :小沢佳那子(中京大学)
一部首位打者賞 :北林 彩 (中京大学) 記録 0.643
一部打点賞 :小沢佳那子(中京大学) 記録 9
一部本塁打賞 :該当者なし
一部盗塁賞 :該当者なし
一部最優秀防御率賞:柏木 菜奈(鈴鹿国際大学) 記録 0.00
二部優秀選手賞 :嵯峨 愛永(日本福祉大学)
二部首位打者賞 :桃平 瞳 (日本福祉大学) 記録 0.875
二部最優秀防御率賞:渡邉 奈緒(日本福祉大学) 記録 0.00
ベストスコアラー賞:田辺 飛鳥(愛知教育大学)
ベスト放送員賞 :小野目楓子(桜花学園大学)
ベストナイン
投 手:小沢佳那子(中京大学)
捕 手:山下那奈華(鈴鹿国際大学)
一塁手:北林 彩 (中京大学)
二塁手:村瀬 夏奈(東海学園大学)
三塁手:村井 美保(東海学園大学)
遊撃手:宮澤 早紀(鈴鹿国際大学)
外野手:柴田 明里(中京大学)
外野手:河合紗也香(中京大学)
外野手:井上 美紀(中京大学)
DP・DEFO:高槻みのり(東海学院大学)
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講評
本リーグ戦は4日間とも天候に恵まれ、すがすがしい秋晴れの中、高浜市連盟の献身的なご尽力により、全日程を無事終了することができた。
一部は、中京大学、鈴鹿国際大学、東海学園大学の3チームが最終日まで優勝争いに絡み、最終戦の結果によって、優勝〜第3位の順位が決定するという大混戦となった。最終戦では、中京大学が東海学園大学に序盤に0−2でリードされたものの、6回表に追いつき、7回表に逆転するという接戦をものにして、5戦全勝で3季ぶり32回目の優勝を手にした。
中京大は最優秀選手賞と打点賞を獲得した小沢選手、首位打者の北林選手の活躍により、5試合で35得点という高い攻撃力を示した。得点機に確実にタイムリーを放つという確実性の高い攻撃は見事なものであった。その一方で、完封勝利がなく、5試合で8失点を喫しており、優勝チームとしては投手力にやや不安を感じさせた。
今回のリーグで特筆すべきことは、初の準優勝を手にした鈴鹿国際大学の躍進である。昨年は初めての参加となった春季リーグでいきなりの二部優勝、入れ替え戦にも勝って最短の一部入りを果たした。一部としての最初のリーグである昨年秋季では最下位に終わったものの、今年春季では3位、そして今回は準優勝と、着実に順位を上げてきた。昨年秋季、今年春季の右腕・矢田投手に続き、左腕・柏木投手が最優秀防御率賞を受賞し、3季連続で鈴鹿国際大の投手が最終防御率賞を独占した。今回のリーグでは、5試合中3試合が完封勝ちであり、安定した投手力と守備力を見せていた。特に春の覇者である東海学園大学相手に、初回に挙げた1点を守りきり、1−0で勝利を収めた試合は、今回のリーグで一番緊迫した好ゲームであった。
中京大学と東海学園大学の2強に鈴鹿国際大学が完全に割り込み、3強の時代が今後続くことを予感させるリーグとなった。その一方で、この上位3チームと、下位3チームとの対戦はほとんどが大差の試合に終わり、上位と下位の力の差が際立っていた。5試合のコールドを含め、序盤で勝敗が決する試合も多く、活気あるリーグとは言い切れなかった。全国大会で好成績を挙げていくためには、まずはリーグで厳しい試合を経験していくことが必要である。そのためにも、上位チームがチーム力を強化していく以上に、下位チームの奮闘を期待したい。
二部は、日本福祉大学が他のチームを全く寄せ付けない圧勝で優勝を飾った。入れ替え戦でも勢いを保ち、6−4で中京女子大学を下して、平成19年秋季以来の一部復帰を果たした。初の一部入りの平成19年春季にはいきなり4位に入り、旋風を巻き起こしたが、来季にはそれ以上の活躍を期待したい。なお、浜松大学は桜花学園大学に4−5と健闘したものの、今回も勝利を掴むことができなかった。未だリーグ戦未勝利が続いているが、他チームとの差はかなり接近しており、初の1勝を挙げる日も近いものと期待している。
最後に、リーグ戦の開催にご尽力を賜った関係各位に対し御礼を申し上げ、講評としたい。
(東海学連副理事長 矢澤久史)
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