東海テレビ杯
平成22年度秋季第56回東海地区大学(女子)
ソフトボールリーグ戦
会期:平成22年10月10日・16日・17日・23日
会場:愛知県高浜市/碧海グラウンド他
一部リーグ戦対戦成績
チーム 東海学園 中  京 鈴鹿国際 東海学院 中京学院 至 学 館 順位
東海学園 ○2−1 ●2−3 ○2−0 ○6−0 ○8−0 2位
中  京 ●1−2 ●2−3 ○9−1 ○9−5 ○14−0 3位
鈴鹿国際 ○3−2 ○3−2 ○5−1 ○12−4 ○6−1 優勝
東海学院 ●0−2 ●1−9 ●1−5 ○5−4 ●1−3 5位
中京学院 ●0−6 ●5−9 ●4−12 ●4−5 ●0−2 6位
至 学 館 ●0−8 ●0−14 ●1−6 ○3−1 ○2−0 4位



二部リーグ戦対戦成績
チーム 日本福祉 静  岡 岐阜聖徳 常  葉 愛知教育 名 古 屋 浜  松 順位
日本福祉 ○8−0 ○10−3 ○7−0 ○6−0     1位
静  岡 ●0−8 ○10−3 ●0−7     ○14−1 5位
岐阜聖徳 ●3−10 ●3−10 ●1−4       7位
常  葉 ●0−7 ○7−0 ○4−1   ○9−0   3位
愛知教育 ●0−6       ○9−4 ○12−2 2位
名 古 屋       ●0−9 ○4−9 ○10−0 4位
浜  松   ●1−14     ●2−12 ●0−14 6位
※斜線のある欄は予選リーグ戦で、斜線のない欄は順位決定戦である。


一部・二部入れ替え戦
東海学院大学(5位)3−2愛知教育大学(2位)
 ※東海学院大学一部残留、愛知教育大学二部残留
中京学院大学(6位)2−4日本福祉大学(1位)
 ※中京学院大学二部降格、日本福祉大学一部昇格

個人表彰
最優秀選手賞   :柏木 菜奈(鈴鹿国際大学)
一部首位打者賞  :北林 彩 (中京大学)
           記録 7割0分0厘
一部打点賞    :河田 有加(鈴鹿国際大学)
           記録 6
一部本塁打賞   :該当者なし
一部盗塁賞    :該当者なし
一部最優秀防御率賞:後藤菜緒子(東海学園大学)
           記録 0.00
二部優秀選手賞  :山下 真愛(日本福祉大学)
二部首位打者賞  :古閑久美子(愛知教育大学)
           記録 7割5分0厘
二部最優秀防御率賞:水元 彩乃(日本福祉大学)
           記録 0.00
ベストスコアラー賞:磯部 綾華(中京学院大学)
ベスト放送員賞  :中川 珠実(聖徳学園大学)

ベストナイン
 投 手:柏木 菜奈(鈴鹿国際大学)
 捕 手:久保亜希美(東海学園大学)
 一塁手:河田 有加(鈴鹿国際大学)
 二塁手:金子 歩惟(東海学園大学)
 三塁手:稲垣 亜美(鈴鹿国際大学)
 遊撃手:片山 郁乃(中京大学)
 外野手:北林 彩 (中京大学)
 外野手:相場 美穂(鈴鹿国際大学)
 外野手:青山 加奈(東海学園大学)
 DP・DEFO:北田 望 (鈴鹿国際大学)
講評
 秋季リーグ戦は、初日の10月9日が雨天のため中止となり、残念ながら開会式を行うことはできなかったが、その後は天候に恵まれ、予備日であった10月23日に無事終了することができた。主催者として、大会を運営していただいた高浜市ソフトボール連盟の皆さんに感謝申し上げます。
 今回のリーグ戦では、9月の富山県でのインカレで出場2回目にして第3位に入賞する大活躍を見せた鈴鹿国際大学の戦いが注目された。
 鈴鹿国際大学は初戦の中京学院大学戦では序盤に3失点を喫し、投手力にやや不安を感じさせた立ち上がりであったが、打撃好調により、リーグ戦始まって以来の毎回得点で初戦を圧勝した。第2日目には前半戦の山場である中京大学戦を延長8回3−2で制して勢いに乗り、3日目には春季優勝の東海学園大学にも逆転勝ちを収め、最終日には全勝優勝を果たし、初優勝に花を添えた。
 リーグ戦の優勝は、平成15年秋季の東海女子大学(現.東海学院大学)以降、13シーズンにわたり、中京大学と東海学園大学の2チームで分け合っていた。今回ここに鈴鹿国際大学の初優勝が新たな歴史の1ページを加えることとなった。
準優勝には4勝1敗で東海学園大学、第3位には3勝2敗で中京大学が入った。上位3チームの対戦はいずれも終盤まで1点を争う好ゲームであり、中でも鈴鹿国際大学×中京大学、東海学園大学×中京大学の2試合は延長8回までもつれる接戦であった。この上位3チームの実力は紙一重であったが、「ここで一本」というチャンスに確実にセンター前タイムリーを放つことができる鈴鹿国際大学の力が一歩上回っていたと言える。
 その一方で、4位以下に終わった至学館大学、東海学院大学、中京学院大学は、上位3チームとの対戦では、いずれの試合も前半に早々と勝負をつけられ、リーグ戦を盛り上げるという点でも不満を残すものだった。東海地区からの代表校がインカレで常に上位入賞を果たしていくためには、インカレ代表枠を獲得するチームとそれ以外のチームとの差が接近していることが必要である。3強・3弱時代が今後も続くとなると、リーグ戦自体の興味が低下してしまうこと以上に、各チームの切磋琢磨につながらないのではないかと思われる。下位チームの一層の奮起を期待する。
 春季に入れ替え戦で二部に降格した日本福祉大学が圧倒的な力で二部を制し、入れ替え戦でも一部6位の中京学院大学を4−2で倒し、一部復帰を果たした。二部準優勝の愛知教育大学は入れ替え戦では一部5位の東海学院大学に1点差で敗退し、一部復帰は叶わなかったが、一部下位と二部上位の力の差がほとんどないことが示された。また、以前に一部で活躍していた常葉学園大学がリーグ復帰二シーズン目で二部3位に入り健闘を見せた。来年度は新規加入の岐阜経済大学を含め、二部の充実を期待したい。
 今回、ベストナインに選ばれた選手は、1年生2名、2年生3名、3年生5名であり、例年になく下級生の活躍が目立っていた。特に1年生では、ベストナインに選ばれた2名以外にも、中京大学の長谷川投手、森口一塁手、鈴鹿国際大学の平木投手、至学館大学の臼田一塁手、稲垣遊撃手、東海学院大学の長瀬投手など、今後全国で十分通用する選手に育つことを楽しみとしたい。

(東海学連理事長 矢澤久史)



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